廃車寸前からよみがえった! 前輪2軸のレトロバス40年ぶり走行 旭川、ツアー計画も
【旭川】1960年代に全国で12台だけ販売された昭和レトロなバスが27日、約40年ぶりに旭川市内を自走した。路線バスを運行する旭川電気軌道が中心となり、廃車寸前だった63年製造の車体を1年余りかけて復元。この日、念願の車検を取得した。10月下旬のバスツアーで使用開始予定。
よみがえったのは国内外で唯一、前輪2軸で後部エンジン型のバスとされる三菱ふそうMR430。全長約12メートルと長く、定員110人は一般的なバスより5割ほど多い。高度経済成長期に通勤通学の大量輸送に応えるため、旭川電気軌道が旭川で走らせた3台のうちの1台。小回りが苦手で78年に姿を消していた。
リベット(ビス)だらけの外観や小ぶりな窓が昭和を感じさせる。上川管内東川町内の自動車整備工場に保管されていたバスを昨年6月に譲り受け、車体の鉄板など部品の9割以上を新調した。バス専門誌を発行する「ぽると出版」(東京)の和田由貴夫編集長(69)によると、現存する同一車種は他に京都に1台あるが、「客を乗せて公道を走れるのは旭川の車体のみで、驚きだ」と言う。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/736993
走行動画。黒煙もくもくです。
http://players.brightcove.net/5098879574001/B1svxVxkW_default/index.html?videoId=6312911306112
旭川電気軌道株式会社
MR430レストアの様子