知床観光船、えい航中の落下「潮流の影響を受けてずり落ちたのでは」専門家が指摘
海上災害防止センター理事長の伊藤裕康氏が24日放送のTBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモート出演。
北海道・知床半島沖で観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故で、斜里町沿岸部の浅い海域へえい航中にカズワンが落下したことに言及した。
伊藤氏は「知床の周辺は潮流が強いと。今日も進行方向に向かって潮が逆だった。カズワンの船体は軽いので潮流の影響を受けてずり落ちたのでは。潮に逆らって動くので揚力が働くような形になってしまったのでは」と指摘。
「移動中に落下はほとんど聞いた事がない。珍しいケース」としながらも「知床半島の影響もあって潮が複雑だと。サルベージ船がゆっくり走っていたが、こういう結果になってしまった」と現地の複雑な潮流が招いたのではと語った。
一方で、事故調査への影響については「カズワンを引き揚げる前に水中ロボットを何日か下に入れて写真や映像を撮っていると思います。飽和潜水士の方も船内の映像を撮っているので、念のための証拠収集はしていると思います」と考えを示した。
再度の引き揚げに関しては「現場には作業船がいますし、飽和潜水士の方もいらっしゃいますので、飽和潜水の時間がどれくらいになるのか。180メートルであれば1日ぐらいで加圧ができるのでは」と話した。
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