「口も肛門もない」何も食べない奇妙な生物…新エネルギーのヒントになるかも.
石川県能登町の九十九湾だけで見られるマシコヒゲムシは、温泉街のにおいの源にもなる硫化水素を栄養にして生きる奇妙な生き物だ。
「口もなければ肛門もない。消化器系がまったくない。だから何も食べない」
金沢大学・臨海実験施設の主任技術職員、小木曽正造さんはその特徴をこう話す。
かわりに利用しているのが、海底にたまる魚やプランクトンの死骸などが腐ったときに出る硫化水素だ。
世の中には、普通の生物にとって毒にしかならない硫化水素を食べてエネルギーに変えられる特殊な細菌が存在する。マシコヒゲムシは、その細菌を体内にすまわせてエネルギーを作らせ、おこぼれをもらっているらしい。硫化水素は体の表面などから取り入れて細菌に渡しているとみられるが、わからないことは多い。
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https://www.yomiuri.co.jp/science/20220507-OYT1T50077/