米ブラックストーン、アジアでは印と日本に案件集中-来年のPE投資
米投資ファンドのブラックストーン・グループは、2024年の同社のプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資について、アジアではインドや日本に案件が集中するとの見通しを明らかにした。
PE事業を統括するジョー・バラッタ氏は、ブルームバーグの取材に対し「インドは最も成長率が高く、最も活気のある市場だ」と指摘。「日本も市場として非常に興味深い。日本経済は、世界の他の地域で起きている現象と切り離されているように思えるからだ」と述べた。
PEファンドによる日本への投資を巡っては、欧州系EQTが「アジアで最優先の市場」と位置付け、今後2-3年内に30億ドル(約4500億円)を投じる方針。ここ2年ほどほかのグローバルファンドと比べて日本へのPE投資を抑制していた世界最大級のオルタナティブ(代替)投資運用会社であるブラックストーンも同様の認識を示したことで、海外勢からの日本への関心の高さが改めて示された形だ。
バラッタ氏は、日本での注目セクターとしては、IT(情報技術)サービスやヘルスケア、旅行・レジャー、消費関連を挙げた。「日本企業のデジタル化に多くのビジネス機会があると思う」といい、IT分野に成長余地を見込む。また、日本の消費支出は堅調になってきているとみており、レジャーや消費関連も有望だとした。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-06/S3FKC5T0G1KW01



