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見た目に優劣はなく、ありのままで美しいと発信することを求めます! 10代前半の女子に人気のファッション誌に宛てて、こんなメッセージを送ろうという署名運動がインターネット上で広がっている。呼び掛けたのは女子大学生。やせていて肌が白いことが偏重される「画一的な美意識」に多くの子どもたちが傷つけられていることを分かってほしいという。
「努力してもやせられない自分はダメな存在だと落ち込んだ。雑誌を見ては『私とは逆だ』と思い、劣等感を抱くようになった」
8月、ファッション誌「ニコラ」への署名を集める団体「as I am」を立ち上げた早稲田大4年の和香子さん(22)が少女時代を振り返る。雑誌で紹介されるファッションを見て楽しんでいたが、同世代のモデルは判で押したように細身で色白。「太って見えると嫌だから、ミニスカートやノースリーブは着られなくなった」
以来、容姿へのコンプレックスを持ち続けていたところ昨年、ある雑誌で「ボディポジティブ」という言葉と出合い、意識が変わった。理想の体形を固定化するのではなく、ありのままの美しさを認めようという考え方で、欧米のファッションシーンに遅れ、数年前から日本でも叫ばれるようになった。「プラスサイズモデル」と呼ばれる体の大きなモデルの活躍に影響され「私の見た目がダメなのではなく、そう思い込んでいただけ」と気付いた。