2012年以降、中国のサッカーバブルは世界を席巻していました。
アルゼンチン代表のラベッシの年俸は約60億円、ブラジル代表のオスカルは約40億円、イタリアのリッピ監督の年俸は、約23億円と言われていました。
川崎や東京Vで活躍したブラジル代表のフッキは移籍金68億円、年俸約24億円と言われて「大金を稼ごうと思うのなら中国のクラブに移籍する」のが一般的だったのです。
2021年に中国に来た頃を思うと今はすっかり情勢が変わりました。
まず、新型コロナウイルスはもう誰も気にしなくなりました。2022年12月7日、いきなり多くの制限が撤廃されるとあっという間に日常的な生活が戻っています。
そしてもうひとつ、中国のサッカーバブルはすっかり影を潜めてしまいました。
高騰する一方の年俸に中国サッカー協会が危機感を募らせて引き締め政策を図ったことと、中国の不動産バブルが完全に崩壊してしまったことが要因です。
たった数年で立場が激変
代わって西アジアの金満国家が台頭してきました。サウジアラビアです。
クリスティアーノ・ロナウドとベンゼマの年俸は約320億円! ネイマールは約250億円! カンテは約110億円! と言われています。
12年当時はアネルカが約11億円、ドログバが約12億円でした。中国のサッカーバブルが始まった頃と比べても桁違いの金額です。
果たして中国は、サウジアラビアを抜いて再び世界のサッカーバブルを牽引することができるか。どう考えても無理だと思われます。
中国のサッカーバブルを支えた資金は、主に不動産関係の好況をベースにしたものでした。
ここから再び不動産景気がやってくるかというと……難しいと思います。
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