1:名無しさん




 バッテリー式電気自動車(BEV)には高性能、低騒音・振動、走行時の排出ガスが発生しないなどの長所がある。一方で、航続距離が短く、低温に弱いのが短所だ。そんなBEVで最も低価格帯の日産自動車「サクラ」で、あえての低温環境、あえての長距離ドライブにチャレンジした。

 サクラは最も売れている軽EVだ。日産の軽自動車「デイズ」をベースにEV開発され、三菱自動車「eKクロスEV」とは兄弟モデル。ルノー日産アライアンスの小型車用モジュール「CMF-A」というプラットフォームを採用している。サスペンションなど軽規格に収まらない部品は専用に作られた。

 バッテリーは日産の20kWhバッテリーパック1個を積む。定格容量57Ahに対して約1.5倍の87Aの電流を投入するため、同じく日産のEV(普通乗用車)「リーフ」にはないバッテリー強制冷却機構が備わる。航続距離は180kmとなっているが、20kWhのうち実際に使用されるのは16kWh前後で、実際の航続距離は暖かい環境下でも150km程度が限界である。

https://diamond.jp/articles/-/359552