下水汚泥から取り出したリン配合し価格抑えた新たな肥料開発
ロシアのウクライナへの侵攻などで化学肥料の価格高騰が続く中、JA全農岐阜などは岐阜市の下水汚泥から取り出したリンを配合して価格を低く抑えた新たな肥料を開発しました。
化学肥料の主な原料であるリン酸アンモニウムや塩化カリウムなどはほぼ全量を海外に依存していますが、ウクライナ情勢などを受けて輸入価格はこの2年で7割から8割程度上昇し、農家の大きな負担となっています。こうした中、JA全農岐阜は輸入する原料を減らして価格を抑えることで農家のコスト低減につなげようと、肥料メーカーなどと共同で新たな肥料を開発しました。
植物の生長を促すリン酸の原料には岐阜市の下水汚泥を燃やしてできる灰から取り出したリンを活用していて、ほかの原料と調合し肥料にしたということです。同じ成分の化学肥料と比べると価格は3から5%低く抑えられたということで、JAでは来週以降、新たな肥料の販売を始めることにしています。
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https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20230412/3080011073.html