中国は輸入がマイナス6%なのに「GDPが4.9%増」という発表はおかしい
飯田)中国国内の経済について、18日に中国の国内総生産(GDP) が発表されました。7~9月期は前年同期比4.9%増加で、「市場予想を上回った」と報道されています。一方で、国際通貨基金(IMF)は見通しを少し引き下げたという記事も同18日に出ていました。
高橋)プラスになることはないと思います。中国で信頼できるのは輸入統計しかありません。世界各国に輸出統計があるから、輸入統計に関してはチェックできるのです。中国は輸入がマイナス6%ぐらいなのですが、その状態でGDPがプラスになる確率は低いですね。
GDPの約3割を占める不動産が動いていないのに増加するはずがない
飯田)輸入がマイナスになっているということは、中国の国内消費が落ち込んでいるのですか?
高橋)国内の所得から国内消費は概ね決まってきます。消費は国内品で、海外品を買うと輸入になるわけです。要するに、消費と輸入とGDPの動きは連動するのです。
飯田)消費と輸入とGDPは。
高橋)そこから推測することができる。輸入がマイナス6%で消費がプラスになるというのは、信じられない数字ですよね。
飯田)実態はもっと厳しいかも知れない。
高橋)厳しいですよ。GDPの約3割を占めると言われる不動産が、ほとんど動いていないのですから。それなのに、なぜGDPが増えるのでしょうか。不思議ですね。
全文はこちら
https://news.yahoo.co.jp/articles/aff6c3f0636d25533c6d258d130f2f5916f8620a?page=1