2023年9月25日、韓国メディア・韓国経済は「グローバルポップスターがアジアツアーを行う際、韓国を避ける『コリアパッシング』が頻発している」と伝えた。理由は5万人以上の観客を収容できる会場がないためだという。
今月23日、ポスト・マローン来韓公演が京畿(キョンギ)道・高陽(コヤン)のKINTEXで行われた。全3万席のうち2万席がスタンディングだったが、観客から「ステージはおろかスクリーン画面もよく見えなかった」と不満が続出したという。KIINTEXはもともと展示場で、今回は展示ホールを複数合わせて公演場を設置したが、ステージの高さが不十分だったためという。
海外のスターが来韓公演を行う場合、ソウル・蚕室(チャムシル)総合運動場の主競技場が会場となってきたが、現在、施設老朽化のため改装中で、再オープンは26年の予定となっている。
今回KITNTEXが会場となったのはそのためだが、施設の問題だけでなく、首都圏からのアクセスの悪さも問題視されている。今年初めに韓国の人気グループ・SHINee(シャイニー)がKINTEXでファンミーティングを開催する予定だったが、「KINTEXは公演会場としてふさわしくない」とするファンからのボイコットにより、蚕室の室内体育館での開催に変更になる騒ぎもあった。ソウル市内の高尺(コチョク)スカイドーム(約2万席)、KSPOドーム(オリンピック公園体操競技場、約1万5000席)などもあるが、「海外の大物スターの場合は5万人以上を収容可能な会場でなければ収支が合わない」(公演業界関係者)とされている。条件に合うのが蚕室主競技場だけという状況だ。
このため「コリアパッシング」が発生しており、最近コールドプレイやテイラー・スウィフトがアジアツアーの計画を発表したが、「日本はもちろん台湾、マレーシアの名があがる中、韓国は排除された」と記事は伝えている。12月に予定されていた「現代カード スーパーコンサート」も、5万人以上収容可能な会場が韓国内にないとの理由で取りやめとなった。
全文はこちら
https://www.recordchina.co.jp/b921228-s39-c30-d0195.html