コメの価格高騰が続く中、新潟県は、ふるさと納税の返礼品となっているコメの在庫が確保できず、寄付した一部の人たちに送れなくなっていることを明らかにしました。県は影響を受ける人たちに対してことし10月以降に新米を発送するなどの対応を取ることにしています。
新潟県によりますと、ふるさと納税の返礼品としてコメを提供している県内の事業者1社が想定以上の申し込みがあったとして在庫が確保できなくなり、ことし6月以降に発送する予定だった633人にコメが送れなくなったということです。
また、これとは別に返礼品に関する事務を担当している事業者が、コメを提供している事業者から申し込みの受け付けを止めるよう連絡を受けたものの、システムの設定を誤って在庫以上の申し込みを受け付けたため、先月からコメが送れなくなっていて151人が影響を受けるということです。
県はいずれのケースについてもことし10月以降に新米を発送するなどの対応を取ることにしています。
県は再発防止策としてそれぞれの事業者に対し、在庫管理やシステムを設定する際の複数人によるチェックなどの徹底を求めたということです。
新潟県へのふるさと納税をめぐっては昨年度、コメを返礼品に選んだ申し込みはおよそ2万2000件と前の年度の2倍になっています。
新潟県地域政策課は「寄付者の皆様の期待どおりに返礼品を届けられず申し訳ない。今後このようなことがないよう再発防止に努める」としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250509/k10014801501000.html
