そもそもフィンランドのサウナには日本で言う水風呂はありません。湖に飛び込むことはもちろんありますが、それは湖水地方などコテージでの話です。都市部ではシャワーと外気浴だけが当たり前ですね。それも日本のように快感を求めてクールダウンするのではなく「ずっとサウナに入っているとのぼせちゃうので」というニュアンスです。サウナとクールダウンがセットなのは間違いないんですけど。
── なんと…!それって日本で言うところの、あつめの露天風呂入ってる途中で岩に腰掛けて涼むみたいなイメージってことでしょうか。
まさにそんな感じですね!むしろフィンランド人たちは「日本人はサウナでなにかディープな快感を得ているってホントなの!?」と頭にハテナを浮かべています。
日本のメディアでは凍った湖に穴をあけて飛び込む「アヴァント」や、雪の上で転げ回る様子が当たり前のスタイルみたいに紹介されますが、あれやったことあるフィンランド人は3~4割くらいですよ。全員あんなエクストリームなことしてるわけじゃありません。女性は特にそうなので、私も挑戦したら周りに「クレイジー!」って言われましたよ(笑)
ついでに言うと「サウナは3セットが基本」みたいな考え方も全くないですし、そもそも「セット」という概念がないですね。サウナの楽しみ方が人によって違いすぎるというか、ルール的なものは全くと言っていいほど存在してないですね。
── ちょ、ちょっとショックが多くて頭が追いつかない…。水風呂はないにしても、フィンランドの方々も日本のサウナーと同様に「クールダウン後の休憩でディープリラックスを楽しんでいる」ということは疑いもしませんでした…。
もちろん同種の気持ち良さは感じていると思いますが、それがメインではないので、ピンとこないのかもしれませんね。そのかわりにフィンランド人は酔っ払いながらサウナに入る気持ち良さは満喫していると思います。小瓶のビールはサウナのお供の定番ですね。むこうは自己責任の文化なので、サウナ×お酒も成立するんです。私もサウナでほろ酔いになるのは大好きですよ!
https://sauna-ikitai.com/magazine/articles/interview-kobayashi-ayana
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