台風6号の暴風雨に見舞われた沖縄県内では、最大で県内全世帯の3割が停電した。復旧まで時間がかかる中、住民からは、冷房が使えず「暴風で窓も開けられない」「暑くて日常生活が送れない」と疲労の声が聞かれた。医療現場にも停電の影響があり、医療機器の電源確保を迫られた医療ケア児もいた。(社会部・當銘悠、吉田伸、垣花きらら、南部報道部・又吉健次)
豊見城に住む大城恵子さん(82)の自宅マンションでは、1日午後7時ごろから2日9時現在も停電が続いている。「うちわで暑さをしのいでいる。寝つけない上に冷たい水さえも飲めない」と話した。マンションは電力でポンプを動かして水を送るため、停電と同時に断水した。大城さんと同居する50代女性は「トイレもできるだけ我慢している」と肩を落とした。
中城村内で1人で暮らす男性(91)は1日午後5時ごろから停電し、懐中電灯での生活を余儀なくされた。風雨が落ち着いた時に少しだけ窓を開け、風に当たって涼んでいるという。「どうにかやり過ごすしかない」と嘆いた。
久米島の公立久米島病院では2日午前1~10時ごろにかけて停電。自家発電機で電力を賄い影響はなかったが、自家発電機の燃料は3日程度しかない。台風の停滞も懸念されるため電器消費量の多いクーラーを使わずに、扇風機で対応した。久田武彦事務部長は「病院は停電されたら厳しい。できるだけ使用量を節約したい」と話した。
全文はこちら
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d7f99ce25e0b027e5b78958b8572f679384f7c5