「必要経費すらまかなえていない」 JR四国の全線赤字、路線存続は
JR四国は17日、2020年度の路線区ごとの収支が全8路線18区間すべてで赤字だったと発表した。
100円稼ぐのに最大1401円かかる区間も
20年度は100円の収入を得るために268円の経費がかかっている計算で、区間別では最大1401円かかっているところもある。担当者は「鉄道の運行に必要な経費すらまかなえていない状況だ」と訴える。同社は今後定期的な収支の公表も予定しているという。JR四国は収支の公表について「廃線が目的ではない」と説明するが、沿線自治体は危機感を募らせる。
収益効率が最も悪い予土線。沿線の愛媛県鬼北町長で県予土線利用促進対策協議会の会長を務める兵頭誠亀氏は、通学利用が多いとして「予土線がなくなれば地元の県立北宇和高校の存続も危うくなる。予土線と高校を守ることがまちづくりにもつながる」と話す。
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