キオクシア、四日市の新棟を今秋稼働 先端メモリー量産
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC150X90V10C22A4000000/
キオクシアホールディングスは15日、四日市工場(三重県四日市市)の新棟について、2022年秋に量産を始めると発表した。21年に着工したNAND 型フラッシュメモリーの製造棟で、完成した建屋に製造装置の搬入を始めた。あわせて提携先の米ウエスタンデジタル(WD)と、同新棟の共同投資について正式契約した。
新棟は四日市工場の第7製造棟にあたり、21年2月に着工した1期工事分が22年4月に完成した。WDとは製造装置の設備投資を折半する合弁会社を設立しており、北上工場(岩手県北上市)を含め、7棟目の共同投資となる。キオクシアの早坂伸夫社長は「両社の技術的パートナーシップとスケールメリットを生かし、最先端の半導体製品を開発、生産する」とした。
新棟では、記憶素子を積層させた3次元フラッシュメモリーを製造する。第5世代の「112層」、先端品の「162層」に加え、次世代製品の製造も計画する。WDの技術兼戦略プレジデント、シバ・シバラム氏は「R&D(研究開発)機能を強化し生産規模を拡張しながら、最先端技術を導入していく」とコメントした。