埼玉県久喜市役所本庁舎でトイレの詰まりや漏水が相次ぎ、ほとんどのトイレを使用中止にする非常事態に陥っている。市は急きょ仮設トイレを設置してしのいでいるが、原因を突き止めて修繕を終えるまで長期化しそうだ。
市によると、3月1日に本庁舎2階西側の男性用、女性用両方のトイレが詰まり、1階の天井から汚水が漏れ出した。何らかの原因で排水管が詰まり、排水をスムーズにするため空気を送る「通気管」に逆流し、通気管の損傷していた部分から漏れ出したとみられるという。通気管を修理し、排水管を高圧洗浄していったん復旧したが、9日夜から10日朝にかけて再び詰まりと漏水が起きた。
このため、市は1~5階西側のトイレをすべて使用中止にし、詰まりの原因を調べている。
17カ所中14カ所が使用中止
本庁舎のトイレは全部で17カ所。このうち1階東側の男性用1カ所、女性用1カ所、6階のバリアフリートイレ1カ所を除く14カ所が使えない状態だ。本庁舎の西側通用口を出たところに男性用5基、女性用5基のくみ取り式の仮設トイレを設置したが、原因究明と修繕工事が長引く可能性があるため、仮設の水洗トイレ増設を検討している。
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