大邱市寿城区(テグシ・スソング)の代表観光地である寿城池のトゥンジ島。面積1200平方メートルの小さな島に生えている木々が白く乾いた。青い葉はなく、枝だけが鋭く天を突き刺している。トゥンジ島の留鳥であるカワウ100匹余りの排泄物による「シラカバ現象」のためだ。カワウの排泄物には尿酸成分が多いため草木を枯らして土壌を荒廃化させる。
トゥンジ島には昨年カワウを追い払うための超音波退治機まで設置された。だが効果がなかった。寿城区関係者は「超音波退治機を設置したばかりの頃は効果があったが、(カワウが)音に慣れて今は反応を示さない」と話した。
◇20余年で「120倍」に増加
カワウの個体数が急激に増えて各地方自治体は頭を痛めている。30日、環境部国立生物資源館によると、1999年269羽にすぎなかったカワウは昨年3万2196羽に120倍近く増えたことが分かった。
特に江原道(カンウォンド)の場合、昨年江原研究院に研究を依頼した結果、カワウが道内9市郡の河川や湖・貯水池など42カ所に2万羽以上棲息していることが調査された。清平(チョンピョン)湖の上流を含めて洪川江(ホンチョンガン)流域には1万羽余り、春川(チュンチョン)の昭陽江(ソヤンガン)下流には2000羽余りが棲息している。
カワウは自然環境に深刻な影響を及ぼしている。上古代の名所である江原道春川市東面の昭陽湖下流の場合、ヤナギ100本余りが排泄物のせいで白くなった。刺々しく痩せた枝だけが残っている状態で、事実上復元が難しい状況だ。原州市興業面(ウォンジュシ・フボンミョン)の梅芝貯水池内のカメ島もカワウの排泄物で木がすべて枯れた。ソウル漢江(ハンガン)パム島のヤナギがカワウの排泄物で覆われるのは毎年恒例の現象だ。
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