世界遺産・二条城(京都市中京区)近くの交差点で6月上旬、信号機が約50分間、赤と黄の点滅を繰り返し、警察官が手信号で交通誘導にあたる騒動があった。信号の配線部分に入り込んでトラブルを誘発していたのは、1匹のナメクジだった。専門家によると、ナメクジには重力に逆らって高い場所に上ったり、驚くほど狭い所に侵入したりする性質がある。梅雨の時期に目にする機会は多く、家庭でも対策が必要だ。
近畿地方に台風2号が近づいていた2日午後4時40分ごろ、京都府警交通管制センターに信号機の異常を知らせる信号が届いた。現場は幹線道路の堀川通と御池通が交わる交差点。ちょうど帰宅ラッシュが始まる時間帯だった。
赤、黄、赤、黄-。警察官が急行すると、交差点にあるすべての信号機が不可解な点滅を繰り返していた。降りしきる雨の影響でただでさえ視界が悪い。さらに信号トラブルの影響で、複数の車が現場で立ち往生していた。
事故発生も危ぶまれたため、かっぱ姿の警察官約30人が拡声器を使い、手信号で誘導を開始。車は少しずつ流れ出したが、周辺では約500メートルも渋滞が続いた。交差点近くにある中京消防署の署員、岩本達也さん(42)は一部始終を目撃したといい、「警察官が拡声器で交通整理を行う声が響いていた。誘導がなければ緊急車両の出動に支障をきたす可能性があった」と振り返る。
個体を除去すると…
信号の復旧に向けた動きも同時並行で始まった。警察官は業者とともに、信号機の配線が集まる「集合箱」と呼ばれる箱(縦約35センチ、横約40センチ、高さ約110センチ)を開け、不具合の原因を調べた。
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