国家公務員総合職、いわゆる「キャリア官僚」の合格倍率が7.8倍と過去最低となっている。ジャーナリストの池上彰さんは「安倍・菅内閣の国会軽視の姿勢が、東大生の官僚離れを招いた。このまま優秀な人材が離れていけば、官僚の劣化は避けられない」という――。
虚偽答弁をした国会議員が再選する日本
衆議院の調査局によると、「桜を見る会」の前夜祭をめぐる問題で、2019年から2020年にかけて、当時の安倍首相は118回の虚偽答弁をしたことが明らかになっています。
国会の証人喚問の場において、虚偽の陳述をした場合には、偽証罪が適用されます。ところが、それ以外では、虚偽の答弁が明らかになっても、ペナルティーはありません。しかし、だからといって議員にせよ官僚にせよ、虚偽の答弁が許されるはずはありません。
国会は国の最高機関であり、その場での虚偽の答弁は、民主主義の根幹をゆるがす大きな問題です。にもかかわらず疑わしい答弁は後を絶たず、その大半は、「結果として事実に反するものがあった」「誤解を与えたとしたら遺憾」という形で、いかにも意図的ではないという印象を与えて逃れようとします。
以降ソースにて
https://president.jp/articles/-/52060
キャリア官僚の競争率は過去最低に…東大生の「官僚離れ」が進んでいる根本原因
恐怖政治が生んだ「忖度の空気」 2021/11/25 15:00