「なんで情報がこんなに遅いんだ!」。北海道・知床半島の沖合で観光船が消息を絶った海難事故で、安否を心配する家族たちの疲れや苛立ちは頂点に達している。本来、誰よりも矢面に立たなければならない運航会社の社長は、いまだ記者会見すら開かないまま。現場の記者たちからは、捜査や家族と記者への対応に当たる第1管区海上保安本部の”仕切りの悪さ”を指摘する声も上がっている。<中略>
家族たちがいま最も欲しがっているのは安否情報である。だが、26日現在、11人見つかった遺体のうち、身元がはっきりしたのは7人のみ。説明会の会場からは「なんでこんなに情報伝達が遅いんだ」という家族たちの怒号が漏れ伝わってくるという。地元記者はこう呆れる。
「私たちも小樽にある第1管区海上保安本部に詰めかけて、身元情報を求め続けているんですが、総務部長から出てくる言葉のほとんどが『確認中』『何もない』だけ。26日昼頃、7人という数字が出てきたのも、地元・斜里町の副町長がぶらさがり取材のなかで明かしたもので、海保からの情報は3人で止まったままだった。こういう時は、遺族やメディアに正確な情報を適宜出し続けることが肝要なのですが、はっきり言って海保はこういう現場に不慣れなため、仕切りが悪すぎるんです」
知床遊覧船事故 情報が遅すぎて家族の苛立ちはピークに…「海保の仕切りの悪さ」で大混乱
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12280-1601018/