『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)や格付け会社から「政府負債について懸念を表明されため、韓国政府は緊縮財政に舵を切りました。
しかし、文在寅政権下で大きく膨らんだ支出はそう簡単に削減できません。給与と同じで、政府予算にも下方硬直性があるのです。
案の定、アレが削減された、コレを復活せよと文句が沸騰。盧武鉉(ノ・ムヒョン)に始まり、文在寅が受け継いだ市民運動参加型政治なるものは、利権を生み、それにたかる群れから逃れられなくなっています。
政府予算が縮小されると生活できなくなる、いわゆる「プロ市民」どもが利権と骨絡みになっていて、切り離すことができません。いかにも韓国な風景ではありますが、政府のR&D予算もまた同じです。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が『韓国科学技術院』(略称「KAIST」:国立大学)の学位授与式に出席したところ、突然1人の卒業生が立ち上がり、大統領に向かって「金持ち減税を撤回せよ。R&D予算を補強せよ」と叫びました。
この卒業生は極左政党『グリーン正義党』の大田支部で広報担当を務めた人物だったのです。
政府の財政健全化施策によってR&D予算は大幅に削減されたのですが、これは上掲左巻き学生のみならず、野党『共に民主党』からも散々叩かれました。例えば「半導体戦争が行われているのに政府は何をやっているのか。もっと半導体企業に補助金を出さないと韓国企業は負けてしまうぞ」といった具合に。
しかし、『共に民主党』はそんなこと言えた義理ではないのです。左派・進歩系のアンポンタンどもは、文在寅政権下で大企業をさんんざんイジメたのですから。実に卑劣です。
https://money1.jp/wp-content/uploads/2024/06/sozai_5670_img.jpg
尹錫悦(ユン・ソギョル)政権は、「R&D予算を絞ったのはマズかった」と反省したのか、2024年06月27日、大統領室のパク・サンウク科学技術首席秘書官(上掲写真)が記者会見を開催。
「約24兆8,000億ウォン規模で歴代最大規模になる」と述べました。
また、来年度の政府総予算増加率は4%台と予測されるが、R&D予算については13.2%増える」とし「財政余力が本当にないのに最善を尽くして大幅に増額した」と誇らしそうに語っています。
ご注目いただきたいのは、この期に及んで「支出をまだ4%増やすつもりなのか」と、「財政余力が本当にない」と自分で言ってしまった点です。
全文はこちら
https://money1.jp/archives/129942