OCHAKOVO(オチャコボ)社は、1978年のソ連時代に設立されたロシアの飲料メーカーです。ビールやジュースをはじめ、東欧の伝統的な飲料「クワス」の製造販売を行っています。クワスとは、ライ麦と麦芽が主原料の発酵飲料のことで、その味は「麦茶に砂糖とビールを混ぜた感じ」です。
そんなオチャコボ社が発売したのが、この「クールコーラ」「ファンシー」「ストリート」なのです。普段私は「これはどこそこの パクリです」のような 評価はなるべく行わないように心掛けているのですが、これらがコカ・コーラ社の主力製品である「コカ・コーラ」「ファンタ」「スプライト」を真似しているのは、疑いようがありません。なぜならオチャコボ社自ら、模倣していることを認めているからです。<中略>
それでは実際に「クールコーラ」から飲んでいきたいと思います。ラベルは赤と青が斜めにせめぎ合ったデザインで、中心にはまるで視力検査に使われるランドルト環のようなCの文字が据えられており、シンプルながら非常に印象的です。ネーミングはともかく、ラベル自体はそこまで特定のブランドを彷彿させる ようなデザインではありませんね。
香りはコカ・コーラに比べると全体的に鈍く、特に爽やかさが足りていないと思います。飲み初め、口に含んでゴクゴクと飲んでいる際は、確かにコカ・コーラとよく似た味わいと爽快感で驚きました。ただ、飲み込んだ後の口の中に残る後味が、糖衣チョコレートの外側の部分と、形容しがたい薬品感が合わさったような感じで、少々辛かったです。私も色々と今までコーラを飲んできたのですが初めての経験でした。
なお、ロシアのコーラというか清涼飲料全体にいえることですが、甘味料に砂糖のみが使われることが一般的です。日本のコカ・コーラは果糖ブドウ糖 液糖と砂糖の混合甘味料ですが、ロシアのコカ・コーラは砂糖100%です。私はロシアのコカ・コーラも飲んだことがありますが、より甘さに奥行きがあり、酸味も少なくまったりとしていて、日本のものとはまた違った美味しさがあります。
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