戦後80年、大和ミュージアム休館で窮地の旧軍港観光 代替施設に命運をかける呉市の思惑
先の大戦当時、史上最大の戦艦と称された「大和」の建造秘話や平和の尊さを伝える大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館、広島県呉市)が2月、リニューアル工事のため、来春までの休館期間に入った。旧軍の歴史や技術力に触れられる国内有数の施設で、戦後80年の今年は集客が見込まれただけに、地元としてもやむにやまれぬ思いだという。スケールこそ見劣りするが、代替施設などでカバーできるか-。
■地元経済への影響懸念
「大和ミュージアムが休館中でも、『サテライト』がある。入船山記念館や澎湃館(ほうはいかん)、てつのくじら館を巡るデジタルスタンプラリーも始まっています」
休館に伴う代わりの施設「大和ミュージアムサテライト」がオープンした2月28日、あいさつに立った呉市の新原芳明市長が懸命に訴えた。今は関連施設で軍港都市の魅力に触れてほしいとの趣旨だ。
大和建造の技術や造船の街・呉を紹介する大和ミュージアムは戦後60年の平成17年に開館。大和の10分の1模型をシンボルに、初年度は目標40万人をはるかにしのぐ約160万人が来館し、今年2月の休館までに累計約1600万人が国内外から訪れた。地方都市では、異例のスケールだ。
ただ、人気ぶりの一方で観覧環境に課題も。空調の更新時期を迎えたタイミングで大規模改修に乗り出し、混雑解消や照明のLED化を目指す。数年前から検討し、もともとは開館20周年と大和沈没80年に合わせてリニューアルオープンを迎える予定だったが、「資材の調達やコロナ禍で思惑が外れた」(市の担当者)。
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