井筒屋が3月20日付で駅弁事業から撤退。一昨年に表明した駅弁マーク不使用の答え合わせです。近年は新幹線ホームでの立ち売り販売など精力的な姿も見られましたが…。こんな業界とは決別したいという判断でしょう https://t.co/kpf7Rvu38w pic.twitter.com/SonLxlTaEo
— 駅弁を食べたら書くブログ() (@machibaridancer) January 1, 2025
駅弁事業からの撤退のご挨拶
拝啓 平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。 弊社は 安政元年(1854年)、長浜船着き場前にて旅籠 「井筒屋」を創業 し、 明治22年、東海道線全通を見越し、交通の要衝となるべく米原へと拠点を移し、駅弁事業を営んでまいりました。
旅のお供であるべき駅弁とは何か、 その土地ならではの駅弁とはどう いったものかを思い巡らせ 「味をえらび味をととのえ 味ひとすじ に」 納得いただける商品をお届けしたいと、 日々励んでまいりまし た。しかしながら、 昨今の食文化は娯楽化がもてはやされ、誤った 日本食文化の拡散、 さらには食の工業製品化が一層加速し、 手拵えの文化も影を潜めつつあります。
そのような環境に井筒屋のDNAを受け継いだ駅弁を残すべきではないと判断致しました。
加えて、米原はもはや交通の要衝ではなくなった現在、 構内営業者としての井筒屋の役割も十分に果たすことができ、 業跡を残すことがで きたと思っております。 時代の変遷に振り回されることなく、 井筒屋らしく、とるべき道を選 び、 令和7年3月20日をもちまして、 駅弁事業からは撤退致します。
敬具 令和7年1月1日
株式会社 井筒屋
代表取締役 宮川亜古
(8代目当主)