1:七波羅探題 ★:2021/11/25(木) 13:17:04.65 ID:K3Ne/fBw9
JR東日本の子会社「JR東日本スタートアップ」が11月10日から、ファンコミュニティ「Mechu」(運営・ミーチュー)を利用した「撮り鉄コミュニティ」を始めた。
線路内への侵入や、マナーのわるい行為が目立ち、これまで悪し様に言われてきた「撮り鉄」について、JR東は掘り起こせていない重要なマーケットになりえると認識している。
コミュニティの目的は、アイドルとファンとの関係と同じように、「推し」を「推せる場」を作りあげていくことだという。
そしてそれは鉄道事業者の一方通行ではなく、ファンとのやりとりから実現させる必要があった。(編集部・塚田賢慎)
●撮り鉄諸氏の「針に穴を通すようなこだわり」を見つけるミッション
撮り鉄たちが撮りたい車両やテーマへのこだわりは、それぞれ全く異なるという。
「光線の具合や、表示する行き先など、非常に細かいところで満足度が左右されることもわかりました。社内にも撮り鉄はおりますが、社内だけで議論していても難しいという背景がありました」
コミュニティはすでに会員がさかんに要望を出している。会員同士、会員と運営(JR東社員のアカウント)との交流も活発で、非常に細かい提案をする会員も少なくない。
「昼間だけでなく、照明をあてられた夜の機関車を撮りたいという意見などもいただいている。メンテナンスで使う車両など、JRの社員から見ると当たり前の風景を撮りたいという意見もあります。そのニーズを掘り起して、イベントにつなげたいと考えています」
飛鳥井さんは「撮り鉄市場」は魅力的だと断言する。
「鉄道は安定的なコンテンツとしてテレビなどのメディアで定期的に扱われていますが、アイドル市場にも負けないはずです。しかし、従来の鉄道ファンマーケットでもっとも大きいのは模型や収集鉄です。それ以外の撮り鉄の購買を捕捉できていないのが実情です」
アイドルの熱狂的なファンであれば、「推し」への課金を惜しまない。イベントやグッズなど、いくらでも、お金を注ぎこめる課金先があるからだ。
撮り鉄にもそれぞれ車両などの「推し」がある。ところが、課金したいのに、その課金先がない。
JR東側も過去にはファンの会員組織を2001年から2008年まで運営して、会員向けに限定デザインのVIEWカードの発行や、会報誌を発行していたという。
「最終的には会員数2500人程度だったので、そこまでのびなかったようです。分析を必要としますが、双方向でなく、JR側が一方的に用意したコンテンツを提供していたことがひとつの原因であるように思います。
乗り鉄、音鉄、撮り鉄など細分化されているのに、鉄道ファンという1カテゴリにまとめたことも原因でしょう。
撮り鉄コミュニティは、撮り鉄の健全な『推し活』を促すことが理想かなと思っています」
●「正直者が損をする」撮り鉄のおかしな現実を変えて、現場の「安全」につなげたい
コミュニティによって撮り鉄のニーズを掘り起こし、イベントを創出する。その先に、撮り鉄の「自浄作用」が生まれることも期待されている。
「撮り鉄に限らず、どんなジャンルのファンにも、良い人もいれば、悪い人もいるでしょう。ただ、撮り鉄にはこれまでコミュニティ内で自浄作用が働きにくく、正直者が損をしてしまうようなこともありました。
つまり、ルールを犯したほうがよい写真を撮れるという現実があります。
正当な方法で欲求を満足させられる仕組みの存在が重要です。我々はこれまで、ルールを破ってしまう人たちに、双方向の良いアプローチができていなかったと思います。
ファンコミュニティで作られる自治ルールに、会社としてどこまで踏み込むべきかバランスが必要ですが、自浄作用が生まれることに期待しています」
さらに、駅員や運転士など鉄道現場の声を代弁する。
「今年も中央線への撮り鉄の侵入など出来事があって、列車が遅れたこともありました。事故が起きれば、当然、責任を問われるのは我々のほうです。乗務員も神経質になっています。
『何か起きたときの責任』を念頭に業務にあたらざるをえません。
ホームにたくさんの撮り鉄が集まってしまうこともよくあり、危ないです。だからこそ、ホームで待たなくても、お金を払えばじっくりと撮影に集中できるという方向のイベントが生まれることを願っています」
(一部略)
弁護士ドットコムニュース11月25日 10時01分
https://www.bengo4.com/c_18/n_13819/
有料会員による「撮り鉄コミュニティ」での発言内容
https://asset.bengo4.com/topics/23417.jpeg
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