ネットフリックスの「イカゲーム」のような映像作品を見たり、K-POPグループBTS(防弾少年団)の「Butter」や「Dynamite」を聴いたり……。生活のどこかに韓国の影響を受けている人は多いだろう。
そしてその影響は今、オックスフォード英語辞典(OED)にまで及んだ。
英オックスフォード大学が出版する「英言語の権威」である同辞典の最新版には、韓国語から新たに26語が収録された。
OEDはこれについて声明で、「我々はみな、韓国の波のてっぺんに乗っている」と表現した。
「英語の海に広がる波紋」
OEDの最新版では、韓国料理の言葉が多く取り上げられた。その一部は以下の通り。
パンチャン(名詞):野菜の小皿料理。典型的な韓国料理の一部として米飯と共に出てくる
プルコギ(名詞):薄切りの牛肉や豚肉をマリネにした後、炒めた料理
キンパ(名詞):米飯とその他の具材をのりで巻いて切った料理
また「イカゲーム」や2020年にアカデミー賞を受賞した映画「パラサイト」、そしてBTSといったエンターテインメント方面での国際的成功を受け、いわゆるK-POP文化からの収録も多かった。
ハリュ(名詞):韓国のポップカルチャーに対する国際的な関心を指す言葉。音楽や映画、テレビ番組、ファッション、食べ物など多岐にわたる
Kドラマ(名詞):韓国で制作された韓国語のテレビドラマの総称
マンファ(名詞):韓国における漫画やコミック文化。多くは日本の漫画の影響を受けている
モッパン(名詞):出演者が視聴者と話しながら大量の食べ物を食べる配信や動画
OEDは、韓国語が大量の収録された背景には、英語話者が使う言葉の変化があると説明している。
「こうした言葉は、大陸のさまざまな場所に住むアジア人が、現地の文脈の中で言葉を発明・交換し、それを英語話者の世界へ紹介していく流れを示している。その結果、英語の海に韓国語の波紋が広がり続けている」
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https://www.bbc.com/japanese/58812109