中国、ゼロコロナ解除後に内蔵の位置が左右反対になった赤ちゃんが4倍に急増
中国が昨年末「ゼロコロナ」政策を廃止した後、内蔵の位置が変わった「内蔵逆位症(situs inversus)」と診断された赤ちゃんが平年の4倍以上にのぼることが現地大学の研究結果を通して分かった。
6日、香港明報の報道によると、上海交通大学と同済大学の研究陣は2日に発刊された「The New England Journal of Medicine(NEJM)」に掲載された論文「妊娠初期の新型コロナウイルスへの感染と内蔵逆位症の関連性」を通じてこのような事実を明らかにした。
内蔵逆位症は内蔵の位置が完全に左右反対になった状態をいう。内蔵が鏡に映ったように正常の反対の位置に配置されるもので、先天性奇形の一つだ。
研究陣は2014年1月から今年7月まで上海と湖南省の大型産婦人科病院2カ所で超音波診断を通じて見つかった内蔵逆位症事例を分析した。
この結果、今年1~7月に合計56件の内蔵逆位症の事例が見つかったが、これは2014~2022年の年平均発生率の4倍をはるかに超える数値だった。
内蔵全体の位置が変わった事例が52件、部分的に変わった事例が4件となっている。
診断発生率は4月に最高潮に達した。
研究陣は「観察の結果を通じて新型コロナウイルスと内臓逆位症証間で関連の可能性を発見した」としながらも「両者の正確な因果関係は究明されておらず、さらに多くの研究が必要だ」と明らかにした。
これに先立って中国当局は2月末、「中国人口の約82%が感染した」としながら新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)パンデミック終息を宣言した。
しかし学界からは昨年12月に当局が「ゼロコロナ」政策を廃止してから、むしろコロナ患者が急増したという指摘が出ている。
https://japanese.joins.com/JArticle/311089
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