ウクライナ侵略戦争以降、国際サッカー界から「のけ者」になったロシアが環境の変化を通して突破口を開こうとしている。事実上すべての大会出場の道がふさがった欧州サッカー連盟(UEFA)を離れ、アジアサッカー連盟(AFC)で新たにスタートする案を考慮している。
ロシアサッカー協会(RFU)がUEFAを脱退してAFCに転籍する案をめぐり、31日に執行委員会で投票が行われる。ロシアサッカー協会のアレクサンダー・デュコフ会長は「我々は欧州大会に出場する基準が整わなかった。国際大会に参加さえできるのなら他の方法を考えなければいけない」とし「欧州舞台にとどまることのメリットをよく知っているが、まずは選手たちがプレーすることが重要だ。いま決定を下さなければ(ロシアは)次の4年間も国際大会に出場することができない」と述べた。
続いて「ロシアのサッカークラブの半分以上がAFCへの転籍を支持している」とし「アジアは40億人の人口を背景に急速に成長している巨大市場」と強調した。<中略>
ただ、アジアカップ、アジア競技大会など大陸内のメジャー大会では地殻変動が避けられない。2024年1月にカタールで開催される次のアジアカップで1960年以来64年ぶりの優勝に挑戦する韓国にとってロシアは大きなヤマとなる可能性が高い。
変数はFIFAの反応だ。ロシアがUEFAを離れてAFCに加入するという決定を下しても、FIFAがこれを受け入れなければ効果はない。ロシアがウクライナ侵略戦争をやめない状況で変化を模索することが、FIFAからは懲戒を回避するための手段と見なされる可能性が高い。
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