2023年08月25日、中国外交部の定例記者ブリーフィングで、日本『テレビ朝日』の記者が「科学的に問題ないじゃないか。今どんな気持ち?」という質問をぶつけました。
外交部の外交官がどう答えたか? 以下をご覧ください。『NHK』記者からの質問も併せてご紹介します。
『テレビ朝日』記者:
東京電力は、多核種除去設備(ALPS)から「処理水」を放流した後の最新の海水検査の結果を公表しましたが、トリチウムの濃度は今のところ問題ないとのことです。 中国はこの結果をどう見ていますか?
汪文斌:
私たちは、日本政府が国際社会の強い反対を無視し、自国民と他国民の健康、発展、環境に対する権利を軽視し、福島の汚染水(原文ママ:引用者注/以下同)の海洋放出を強引に開始し、核汚染のリスクをあからさまに全世界に転嫁したことは、極めて利己的で無責任な行動であると繰り返し述べてきた。<中略>
『NHK』記者:
岸田文雄首相は昨日、メディアに対し、福島第一原発の処理水の放出開始について、科学的根拠に基づき、日中の専門家による協議を積極的に推進すると述べた。中国側は日本側のこの提案を考慮するのだろうか? また、中国側は「処理水」の科学的テストを行うのでしょうか?
汪文斌:
日本が原発汚染水の海洋放出を強行しようとしていることは、極めて利己的で無責任な行為であることを改めて指摘しておきたい。
日本側は、核汚染のリスクを全世界に転嫁する身勝手な振る舞いを直ちに改めるべきであり、「福島の水」を「日本の恥」にしてはならない。<中略>
⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「2023年08月25日外交部发言人汪文斌主持例行记者会」
https://www.fmprc.gov.cn/web/fyrbt_673021/202308/t20230825_11132879.shtml
「科学的に問題ないじゃないか」という質問には答えていません。『IAEA』が主導し、関係各国が参加する国際的な枠組みによる放出でないから駄目――と主張して逃げました。
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https://money1.jp/archives/111741