静岡県牧之原市静波の認定こども園「川崎幼稚園」の送迎バスに置き去りにされたとみられる園児が死亡した事件で、県警は6日、業務上過失致死容疑で幼稚園など関係先の家宅捜索に入った。県警は就業規則や勤務記録などを押収し、園児をバスから降ろす際の確認方法に問題がなかったかなどを調べる。
亡くなったのは河本千奈ちゃん(3)。5日午後2時10分ごろ、園外の駐車場に止めた送迎バス内で、ぐったりした状態で見つかり、搬送先で死亡が確認された。熱中症とみられる。
女児の死亡から一夜明けた6日は、早朝から約30人の報道陣が幼稚園の周辺に集まった。幼稚園は臨時休園で子供たちの姿はなかった。物々しい雰囲気の中、午前8時半ごろ、増田立義理事長(73)が裏通りから園内へ。約30分後、捜査員約10人が園内に入った。
県警によると、5日は本来のバスの運転手が休みだったため、増田理事長が白い中型バスを運転した。登園時には千奈ちゃんを含む園児6人のほか、添乗員として派遣社員の70代女性も同乗していた。バスは午前8時50分ごろ幼稚園に到着。子供たちを降ろした後、園から数十メートル離れた屋根のない駐車場に止められた。千奈ちゃんは取り残され、約5時間にわたって放置されたとみられている。 気象庁によると、牧之原市(観測地点・静岡空港)はこの日は午後0時53分に最高気温30・5度を記録する真夏日に。車内は高温になったとみられる。【深野麟之介、皆川真仁、丘絢太】
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