よく「フグを食えるようになるまで何人死んだんだろ」って話がありますけれども,多分そんなに死んでないですよね.
— こがね (@kogane_dinodraw) August 22, 2025
確かフグ内臓はちょい舐めしたくらいで舌が痺れるし,食べられるかどうかのテストって何なら類人猿に普遍的だと思うのです.ヒトの場合高度な伝承の能力があるのでさらに死者は減る.
おそらく初めて見る食べ物をいきなり食べちゃうほど原始人は軽率じゃなくて,「食べられそうなものはとりあえず食べる」って発想がまず飽食の時代感ある.
— こがね (@kogane_dinodraw) August 22, 2025
パッチテストみたいなことさえしてたと思う.
あと現代人,生物毒のメリットは「捕食者を殺す」でなく「捕食されない」であることを忘れがち.
なんとなく狩猟採集民はなんでも食べちゃう人たちってステレオタイプがありますが,アフリカの狩猟採集民(確かムブティ・ピグミー)は様々な食に関するタブーやルールを持っていて,相当食べ物には慎重な印象があります.
— こがね (@kogane_dinodraw) August 22, 2025
フグ食いの縄文人もバッタバタ死んでいたわけでは絶対ないと思うのです.
たとえば,小型ウシ科動物ダイカーのうち,よく捕獲されるブルーダイカーやベイダイカーは食べるが,比較的珍しいピーターダイカーやイエローバックダイカーはタブーとして食べないとか.
— こがね (@kogane_dinodraw) August 22, 2025
後者に毒がある等,自然科学的説明ができるとは思えず,かれらの食べ物に対する慎重な姿勢が垣間見えるのです.
あとこれに加えて
— こがね (@kogane_dinodraw) August 22, 2025
「コンニャクイモを石灰でゆでるってどういう思考回路してたんだ」
ってのもありますが,多分この食べ方の発明者に,現代人の食生活について話せば,
「水で茹でたらすぐ食える植物しか身の回りにないって,どこに住んでるんだ行きたすぎるわ」
って反応をされるはず. https://t.co/nwIcouLbkq
石灰でゆでるってのは確かにたどり着くのちょっと難しそうにも見えますが,植物のアク抜きはもはや現代人にとって「肉を焼く」くらいの過程だった気がするので,相当たくさんの方法が試されたと思うのです.
— こがね (@kogane_dinodraw) August 22, 2025
先行してドングリの灰汁抜きがありますから、こんにゃく自体は難しくはなかったでしょう。
— べっちゃん (@Becchan88) August 22, 2025
ただしドングリな灰汁抜きをどうやって思い付いたんだという問題は残ります。
発酵食品や灰汁抜きは廃棄物から生まれた可能性もあるでしょう。餓えてゴミを朝ったら意外に美味かったとか。
アク抜きを思いついた方法ですが,もしかすると焼け石を土器に放り込む調理方法からヒントを得たのかもしれません.
— こがね (@kogane_dinodraw) August 23, 2025
「焼け石での煮込み調理では,石を野焼きする際に石に付着した灰がスープに溶け込み美味しくないので具だけを食べていただろう」
という話を聞いたことがあるのですが,(続
打製石器時代の黒曜石ナイフもフグを
— 池辺 研(池辺 琉右衛門) (@KenIkebe18217) August 23, 2025
金属の包丁並みに肝臓を傷付けず捌くのは問題なく可能でしょうか?
どうなんでしょう……
— こがね (@kogane_dinodraw) August 23, 2025
遺跡から割と見つかるフグ骨は食用の証拠とされ,とすると安全に食されたとは思うのですが,確かに捌けるのか?は重要な問題ですね……どうだろう.
この時代のフグは毒を持ってなかったのでは?という議論もあるようですから,案外捌けてなかった可能性すらありますね.
正解は得られても死者は結構出ていたのではないかと
— DH.88 (@88Flyinghayaman) August 23, 2025
浜で捕れるので自分で調理して時々亡くなっていた@料理人のレベルが高いから必要ない とフグ調理免許制導入が遅くなった県
通ぶってピリピリを だったのかもしれませんし、
母の話でどこまで正確かはわかりませんが
失礼しました
ありがとうございます!
— こがね (@kogane_dinodraw) August 23, 2025
おっしゃる通り,もちろん死者は相当いるとは思います.
ただ,死者は割と農耕開始以降に集中していると思うのです.(あくまで感想)
安全で(採集時代と比較して)食べやすい食物が手に入るようになった結果,食への慎重さが失われてしまったというプロセスを想像します.
ちなみにこの本には「初めて牡蠣を食べた人間」についても推測されていましたが、「おそらく17万5000年ほど前の南アで、発見者は食糧採集を行っていた女性だっただろう」とのことです。根拠はここから大量に牡蠣の殻が当時の遺跡から出土しているためだとか。 pic.twitter.com/LcZEdZSAo7
— 鉱石 (@RtK1HN6ZaHNa1uY) August 22, 2025
ありがとうございます!
— こがね (@kogane_dinodraw) August 23, 2025
イネ科食いの現代人類にはなかなか想像つきませんが,貝はめちゃくちゃ人類を支えてますね.
この時代の牡蠣は相当安全でしょうから(多分ノロウイルスの絶対量が少なすぎる,強いて心配するとすれば貝毒)非常に優秀な栄養源だったことでしょうね.
なるほど。
— リリィ (@satousuzukitan) August 23, 2025
江戸で鉄砲と云われるものだったというのを考えるとどうなんやろ
— じんせい by dado (@abcnull111) August 23, 2025
食べられない部位やらの知識はあっても、単に調理技術故と言う話かな
昔、下っ端のお相撲さんはフグの臓物鍋を食べてたって聞いてなんか時期によっては無毒なの?!って驚いたことがある。
— ザマンサ (@9JxrMPHToDEVuHK) August 23, 2025
どんぐりを古来から食べていたので灰汁抜き手段としては石灰(木灰)は珍しくなかったと思います
— 葉隠小太郎⋈ (@GDxh8kRnkN23413) August 23, 2025
他におからや米糠での灰汁抜きがあるので渋み毒取りの方法として確立されてきたのだと思います
「石灰で茹でる」のはタケノコやワラビなどと同様で割とメジャーや調理法なのかもしれません。
— 池辺 研(池辺 琉右衛門) (@KenIkebe18217) August 23, 2025
豆腐、わらび粉、トコロテンなど複雑で手の込んだ人工加工食品が存在する文化圏だと
コンニャク黎明期むしろ原材料と似ても似つかぬ想定外謎食材の爆誕に面白がって普及した可能性?
フグは縄文時代から食べられていましたが、フグにあたるのは食中毒と考えられていたようです。フグの中毒死が激増したたため、豊臣秀吉が初めて禁止令を出して、江戸時代からフグ毒の解明の研究が行われていたようですが、フグ毒が抽出されたのは明治維新から大分時間が経った1909年でした。 https://t.co/wEZxUyOieM
— ルート66(元ルパン3世) (@Route66_LP3) August 23, 2025
一連のPostの意図はまあその通りなんですが、フグについては人類(敢えて言うなら日本人に限ります)結構ギリギリを攻めてるようで、毒のある部位を食おうと努力したと推測される所もありまして。想定よりは少ないが、驚くほど少ないという訳でもないというのが真相じゃないかなあ… https://t.co/eFjOmAdYbE
— 黄色異人/とし雪 (@yellowman_a) August 23, 2025
「フグ毒で全滅した一家を家ごと埋めた縄文時代の遺跡」があると知った時は驚いたけど
— 上屋・パイルバンカー串山@小説家になろう (@Sx7tYfR4SpnKV3A) August 22, 2025
調べ直してみたら今は食べたものも別々で血縁関係のない人間もいたのでその説は薄いと言われててもっと驚いた https://t.co/ySTB5AZ04i