1:名無しさん




「ハブられる」という表現の語源にはいくつかの説があり、最も有力とされているのは「省く(はぶく)」という日本語から来ているという説です。この言葉には「不要なものを取り除く」「除外する」といった意味があり、それが仲間外れの状態を指す俗語として若者の間で「ハブる」「ハブられる」と変化していったと考えられています。使い方としても「今日はあの子、ハブられてたよね」など自然に使われることから、この説は最も意味的にも音的にも納得がいきます。

一方で、静岡県西部にあたる遠州地方の方言である「はぶせ」から来ているという説もあります。この地域では昔から仲間外れのことを「はぶせる」と言っていたそうで、それが略されて都市部で「ハブる」となったのではないかという見方です。ただし、地方の方言が全国的に広まるには時間や媒体が必要であるため、全国に急速に広がった「ハブる」という言葉の起源としてはやや弱いとする声もあります。

さらに、「村八分(はちぶ)」という昔の慣習に由来するという説もあります。これは、村の掟を破った者を冠婚葬祭のうち火事と葬式以外の付き合いから排除するという処罰のことで、この「八分」が縮まって「ハブ」となったのではないかという考えです。言葉の意味としては確かに関連性があるものの、「八分」と「ハブ」の音の違いや変化の過程に説得力を持たせるのが難しく、これも俗説の域を出ないとされています。

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