私も、ボノボの母親が死んだ子どもを大事そうに抱えて歩いていた次の瞬間、いきなり美味しそうに食べ出してびっっっくりしたのですが(しかも他個体と分け合った)、著者と同じようなことを思って、「ボノボにとっては異常行動ではないと考えられる」、と論文に書いたのでした。https://t.co/R6BZ5MCCLX https://t.co/QMwbepTXyn
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) May 21, 2024
自分の子を食べるのを見た時に驚愕しましたが、周りのボノボは全く驚きも嫌悪も見せず、「お肉食べてるの??ちょーだい?」って感じだったんですよ。逆にヒトはなぜ、驚き嫌悪の感情を抱くのかってところが重要なのでしょう。
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) May 21, 2024
うぉーふと目が覚めたら一杯引用がきてる…
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) May 21, 2024
一方で、ボノボは死んだ他個体の周りに集まって騒いで、その場所に何度も戻ってきたりhttps://t.co/Ntcrm9WdBx
死んだアカンボウを運ばなかったりhttps://t.co/ZKFsAvKdLl
さらに、死んだアカオザルの死体を1ヶ月以上も大切に持ち運んだりhttps://t.co/y2zC4Rod97
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) May 21, 2024
群れの仲間の死体を守るような行動を見せたりhttps://t.co/hZe4w5La5e
「死」に対し様々な反応を見せます。「死」はレアなことで、一つ一つの事例は繰り返しデータを取ることができない、仮説検証型研究は↓
死亡率が低い中・大型動物ではなかなか難しいです。しかしこうした観察事例を積み上げていくことで、ヒト以外の動物が「死」にどう反応するか傾向をみたり、「死」をどう認識しているか考えることができるだろうと思います。
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) May 21, 2024
なので、今回のベニガオザルの事例は驚きだし、重要な研究事例なんです。
私が観察した「ボノボが死んだ子を食べた」という事例も、何十年観察されて合計3例ですよ。ほとんどの場合は子どもが死んだら数日持ち運んで、手放す(ただし手放す場面が観察されることも少ないのでもっと食べてる可能性はなくはない)というパターンが見られます。
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) May 21, 2024
ちなみに、高崎山の巨大餌付けニホンザル群で24年かけて、6700以上のアカンボウの誕生と、482例のアカンボウの死から、子の死の際の母親の行動(死児運搬の有無や期間)の傾向を調べた研究もあります。
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) May 21, 2024
生物の教科書に書いてある「子殺し」を発見した杉山幸丸さんのご研究ですhttps://t.co/MxWfbw3Gei
皆さん、ぜひこの京都市動物園の発信を見てみてください!
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) May 22, 2024
ボノボの子どもは愛らしいので、現地では #ペット にするための密猟が起きています。遠い場所の話でしょうか?
実は日本はエキゾチックペット大国。野生動物に触れたい、飼いたいと思った時、一度立ち止まって考えてみてください。 https://t.co/NEnEFkATS6 pic.twitter.com/pstlVwI2RA
URLが入りきらなかったので!https://t.co/h6PEZYQIbu
— Nahoko Tokuyama (@NahokoTokuyama) May 22, 2024
示唆に富むレポートですし、人の文化に関連させたくもなりますが
— しろねこたいしょう (@sironekotaishow) May 21, 2024
仰る通り観察例が少ないとその種で一般的な行動なのか、その群(またはその個体)独特の文化・行動なのか見分けるのは難しいでしょうね…
動物からしたら骨になるまで燃やしたり土に埋めたりする人間の行動にビックリするんだろうな
— ao (@nazezyaa) May 22, 2024
え!?もったいな!みたいな
死の概念があるかどうか怪しいなら、弔いという概念もないんだろうなと思って調べたら、仲間の死体を歯磨きをさせてるチンパンジーの事例があってびっくり。
— まるい りん (@maruirin) May 22, 2024
(ただ死や弔いの行動なのか不明)https://t.co/lhYsHl2myc
ノエルとトーマスの親密な関係という形で当てはまるもので一般化は出来なさそう
老いたチンパンジーが子供の亡骸をミイラになるまで連れている例もあった筈。
— THM (@THM45906758) May 22, 2024
死の概念が人間に近づいた個体なのだろうか。
もう産めないことを理解した上での事なのか。
ウチの犬も、先代犬がギリギリ生きてる間は生き物として扱ってましたけど、遺骸は本当に興味なくてモノとしてしか見なかったので
— 憧れ💵💳 (@AshwaqD111) May 22, 2024
彼らにとっては息をしてるか否かの差は大きいのかなーと