リーガMX(メキシコ1部リーグ)の公式戦において、主審が選手に暴力行為を働くという前代未聞の珍事件が発生した。4日、イギリスメディア『BBC』やスペイン紙『アス』が伝えている。
【動画】同点ゴールからひざ蹴りまでの一部始終
https://twitter.com/beinsports_FR/status/1643134170976190465
事件が発生したのは、現地時間2日に行われたリーガMX後期・第13節のクラブ・アメリカ対クラブ・レオンの一戦。0-1で迎えた63分、CKの流れからクラブ・アメリカが試合を振り出しに戻すと、クラブ・レオンの選手たちはゴール直前のプレーでハンドの反則があったとして審判団に猛抗議。その後、同点ゴールを決めたディエゴ・バルデスと、クラブ・レオンのDFハイメ・バレイロにイエローカードが提示された。
すると、事態はここからヒートアップ。複数の選手がフェルナンド・エルナンデス主審に詰め寄る中、クラブ・レオンのMFルーカス・ロメロが突如として股間を抑えてピッチに倒れ込む。現地の映像には、エルナンデス主審が自身に詰め寄ってきたL・ロメロの股間に膝蹴りを見舞う姿がはっきりと映し出されていた。なお、この映像は試合後にSNSを通じて拡散されたという。
この前代未聞の行為に対し、メキシコサッカー連盟(FMF)の審判委員会は3日に調査の開始を発表。そして4日、選手に対する暴力行為によりFMF制裁規定第30条g項に違反したとして、エルナンデス主審に12試合の出場停止処分を課したことを明らかにした。さらにFMFは、膝蹴りを受けたL・ロメロに対しても、マッチオフィシャルに対する行為によりスポーツマンシップとフェアプレーの原則に反したとして、2試合の出場停止処分を課している。なお、当事者間ではすでに和解が成立しているようだ。
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