韓国最大の企業であるサムスン電子が半導体不況の影響で14年ぶりに四半期の営業利益が1兆ウォン(約1000億円)を下回った。サムスン電子は7日、今年の1-3月期の業績速報値を発表した。それによると売上高が63兆ウォン(約6兆3000億円)、営業利益が6000億ウォン(約602億円)だった。昨年1-3月期の営業利益は14兆1200億ウォン(約1兆4170億円)だったため、今回96%のマイナスを記録したことになる。何とか赤字だけは免れた形だ。サムスン電子の四半期営業利益が1兆ウォンを下回るのはリーマンショックの影響が色濃く残っていた2009年1-3月期以来のことで、この時の営業利益は4700億ウォン(現在のレートで約470億円)だった。<中略>
サムスン電子は7日、メモリー半導体の生産量を減らす「減産」を正式に発表した。世界トップのメモリー半導体メーカーであるサムスンが正式に減産を宣言するのは1998年9月以来25年ぶりだという。
サムスンは昨年下半期以降、メモリー価格が暴落する中でもライバルメーカーとは違って赤字を甘受し「人為的な減産はしない」との方針を維持してきた。メモリー半導体の不況を「ライバルに差をつけ、市場での支配力を強めるチャンス」とする戦略だったが、不況が予想以上に長引き、赤字幅が膨らんだため方針を見直したのだ。サムスン電子の減産で供給全体が減少すれば、メモリー半導体価格の下落傾向が落ち着き、業況の反転が早まるとの見方もある。
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