1:マカダミア ★:2021/10/03(日) 03:30:56.88 ID:CAP_USER
「これで決まった!」
29日に行われた日本の自民党総裁選挙を2日後に控えた27日午後、東京・衆議院会館の安倍晋三前首相の事務所に甘利明自民党税制調査会長が訪ねてきた。安部氏は自身の保守路線を受け継いだ高市早苗前総務相を、甘利氏は岸田文雄候補を支持している状況だった。2人はこの席で、総裁選が決選投票となった場合、岸田氏に票を集める案に合意したという。日本経済新聞は30日、この日の2人の会合現場を描写しつつ、「総裁選の結果は事実上、この日決まった」と報じた。
今回の選挙で岸田氏が世論の高い支持を受けた河野太郎行政改革担当相を抑えて次期首相になったのは、「安倍氏のシナリオ通り」だったと日本メディアが報じた。安部氏は今回の選挙で自身の宿敵である石破茂元幹事長と手を握った河野担当相を落とすために、内心では岸田氏を支持しつつも、高市氏を積極的に推したという。
党員に人気の高い河野氏が1次投票で過半数を確保するのを防ぐために高市氏を最大限に勢い付け、票を分散させた後、国会議員票の割合がはるかに大きい決選投票で勝負に出る戦略だったということだ。
安部氏は、選挙直前まで自身が属する派閥の「細田派」の議員に一人ずつ電話をかけて支持を訴え、これが結果に表れた。序盤には、出馬のために国会議員20人の署名を受けることさえ容易ではないと予測されていた高市氏は、1次投票で有効票の24.7%に当たる188票を得た。3位となり決選進出には失敗したが、国会議員票では114票を確保し、2位の河野氏(86票)を上回る「異変」を起こした。
◆「安倍氏の天下」は続く
今回の選挙で安倍氏の政治的底力が改めて確認され、「安倍氏の天下」は今後も続くものと見られる。30日、読売・毎日新聞などによると岸田氏は自民党の新幹事長に自身の当選を積極的に支援した甘利明税制調査会長を、内閣官房長官には萩生田光一文部科学相を登用するものとみられる。
甘利氏は安倍前首相、麻生太郞副首相兼財務相と共に「3A」と呼ばれ、第2次安倍内閣を牛耳った人物だ。萩生田文部科学相も「細田派」所属で、やはり安倍の最側近だ。安倍氏の「手足の役割」を果たしてきた2人が岸田政権の中核を占める格好だ。
麻生副首相も新内閣で副総理を続投するとみられるとテレビ朝日が報じた。安倍前首相本人も来年、細田派の首長として復帰を狙っている。自民党内最大派閥の首長に戻り、本格的に政治活動を再開すると、「第3次安倍内閣」も可能性という話まで出ている。
◆菅首相が支持した候補者は、今回も…
一方、今回の選挙の「Xマン」は菅義偉首相だったという見方も出ている。選挙序盤に「改革」を掲げた河野氏を支持していた国会議員が大挙して岸田氏支持に転じたのは、菅首相が辞任の意思を表明するなり自民党の支持率が急上昇したためだという。菅氏を「顔」として掲げては衆議院選挙は厳しいと判断した国会議員が党の支持率が上がり始めたことを受け、「菅氏でさえなければ、河野氏でも岸田氏でも大丈夫だろう」と判断したものとみられる。
4月の補選・再選挙、7月の東京都議選、8月の横浜市長選と在任中に行われた3回の選挙で、菅首相が支持した候補者が相次いで敗れた。特に横浜市長選には、自身の盟友を出馬させて応援したが、結果は良くなかった。今回も、自身が支持した河野担当相が落選し、「マイナスの手」であることを証明した格好になった。
河野陣営でも菅首相の支持を喜ばない雰囲気だったという。河野氏に票を入れたある議員は、神奈川新聞とのインタビューで「『横浜市長選の二の舞になる』との他陣営からの前評判ややゆを跳ね返すことができなかった」と悔やんだ。
https://japanese.joins.com/JArticle/283444
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