フジ月9では7年ぶりの恋愛ドラマとして華々しくスタートした『真夏のシンデレラ』。”爆死”と言われつつも視聴率は5%台あたりで安定しているが、同作品を見ている人たちの楽しみ方が少し変わってきているらしい。1年前にSNSを盛り上げた朝ドラ『ちむどんどん』のように、放送翌日にはネット上が番組に対するツッコミで盛況なのだ。
「毎回、ツッコミどころ満載ですが、28日の放送回では、森七菜(22)、吉川愛(23)、仁村紗和(28)の女子3人と神尾楓珠(24)が高校時代の思い出話をするシーンがあったのですが、話の内容からすると、どうも4人が同級生のようで、仰天しました。森と吉川はまだわかりますが、仁村はてっきり年上かと思っていたので、『え~』って感じです。番組HPには『18歳の時に産んだ息子を育てるシングルマザー』とあり、息子が今、8歳なので、26歳ということになります。2人から『おぐねえ』と呼ばれているので、てっきり年上かと思っていたのですが、まさかの同級生って。にしても、どう転んでも森は26歳には見えない」
そう指摘するのはコラムニストの桧山珠美氏。せっかくなのでツッコミどころが満載のこのドラマをこの際桧山氏にツッコミ倒してもらった。
これまでにSNSでもよく指摘されていたのは、「東京と神奈川の距離感がおかしい」という点だ。登場人物の言動を聞いているとやけに主人公が住む江の島あたりが田舎に感じるという。
「本当にこれはもう神奈川県民は怒ったほうがいいレベルです。吉川愛が東京に遊びに来た時、ホテルが取れていなくて、『どうしようどうしよう』とひどくうろたえていましたが、今すぐJRにでも小田急線にでも乗って帰れ、って思いました。おそらくストーリーとして白濱亜嵐(30)の家(実は萩原利久の家)に泊まらせたかったということでしょうが、夜の9時、10時だとしても最終電車には充分間に合うし、1時間ちょっとで帰れるんだから帰ろうよって(笑)。
とにかく、東京と神奈川の距離感が変。台風が来た時、何回電話しても森が出ないからって、心配した間宮祥太朗(30)が、重要なプレゼンをすっぽかしてまで駆けつける、とか。東京と神奈川ってそれほど天気に差があるとも思えないし、いくらなんでも大げさすぎるだろう、って(笑)」
ネットでは、そんな距離感のわりには東京に住んでいるはずの男性陣がちょいちょい江の島に現れすぎていて、いつ働いているんだ?という指摘も。そして、森七菜演じる主人公の家族をめぐるエピソードもツッコミの多いテーマだ。
「7話では、家出した森七菜の母親(横山めぐみ)が7年ぶりに帰ってきましたが、その親がとんでもないクズ親で……。間宮と2人きりになった時に、『あなたが娘の彼氏で良かったわ』なんて言うから何かと思えば、『お金、貸してくれ』ですからね。間宮が断ったら、今度はレジからお金を抜こうとしていた。そこを娘に見つかってしまう。結局、森がお金を渡し、母親は夫や息子に何も言わず出ていくわけですが、なんだかもやもやしました。
お金といえば、その前にも、森七菜がサップの大会に出るために貯めていたお金を、父親(山口智充)が使い込んでしまう事件がありました。近所の人が怪我をしたとかで、入院するのにお金がなくて出してあげた、というようなことを言っていましたが、入院直後にお金を請求する病院などあるのでしょうか。父親のお人よしエピソードを描きたかったのでしょうが、ドン引きでした。両親揃ってクズ過ぎて、森七菜が気の毒になります。にしても、彼女も危機管理無さ過ぎ。レジはしっかり鍵を掛けなくちゃいけないし、通帳も肌身離さず持っておけ! と言いたいですね(笑)」
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https://friday.kodansha.co.jp/article/329881
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