女性声優がVTuberに完敗した2022年…楽曲売り上げと再生数が示す時代の変化
オタクたちを魅了する女神として長年君臨していた女性声優たちが、その座を奪われつつある。
2022年にリリースされた楽曲に関する数字が、軒並み振るっていないのだ。入れ替わるように数字が強くなっているのが、昨今流行りのVTuberだという。
声優たちのアイドル売りは限界なのか
2022年も声優たちのアーティスト活動は盛んに行われ、さまざまな楽曲がリリースされた。しかし『オリコン』発表のCD初週売り上げ枚数を振り返ってみると、その数字は悲惨と言わざるを得ない。
おそらくシングルでは1位から楠木ともりの『遣らずの雨』、大西亜玖璃の『はじまるウェルカム』、東山奈央の『あの日のことば / Growing』といった順序となるのだが、いずれも初週売り上げは7,000枚前後。またそれ以下のCDでは5,000枚以下がほとんどで、1万枚を超える楽曲すら現れていない。<中略>
音楽市場でも絶好調のVTuber
女性声優の楽曲セールスが苦戦を強いられる一方、声優と入れ替わる形で人気が浮上しているのがVTuberたち。本業の配信だけでなく、音楽面でも絶好調となっているようだ。
たとえばその筆頭と言えるのが、『ホロライブ』所属の人気VTuber・宝鐘マリン。今年7月にリリースした楽曲『I’m Your Treasure Box *あなたは マリンせんちょうを たからばこからみつけた。』は配信限定ではあるものの、YouTubeで公開されたMVは、すでに1,570万再生を突破している。
また、同じく「ホロライブ」所属の湊あくあは、YouTubeの公式広告にオリジナル楽曲『#あくあ色ぱれっと』が使用されたことが話題になっていた。
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