[アンカー] つまり、公式的は候補ではないが事実上候補として取り上げられる科学者たちがいるというお話ですが、そこに韓国人科学者はいないですね。それでは、我が国の科学者の受賞可能性はどう見ることができますか?
[記者] はい。今年は我が国の科学者が追加で名前が載らなかったが、昨年までクラリベイトが候補として言及した我が国の科学者が4名いて、このうち存命な方が3名いるんです。だから、今年の我が国の有力なノーベル科学賞候補は3名ということです。
クラリベイトが選定した候補たちが、選定されたちょうどその年にノーベル賞を受賞するケースは少なかったんです。2002年から今年までクラリベイトが予測したノーベル賞受賞者は累積372名いて、このうち64名が実際にノーベル賞を受賞しましたが、受賞者の大部分はクラリベイトに候補に選ばれてから数年が経ってからノーベル賞を受賞しました。
昨年だけ見ても、ノーベル賞受賞者の中で該当年度にクラリベイトにノーベル賞候補者に選ばれたのはジョルジョ・パリージノーベル物理学賞受賞者1人だけで、残りの受賞者は過去に他年度に名が挙げられたか、または名が挙がっていなかった科学者でした。このため、韓国が今年のクラリベイトにノーベル賞候補として追加で名前を載らなかったからといって、受賞確率がないわけではありません。
[アンカー] クラリベイトが発表するのは、ノーベル賞委員会の公式発表ではなく、名が呼ばれた年にすぐノーベル賞を受賞することも珍しいので、我が国も例年のように依然として受賞の可能性があると言えますね。これまで候補に挙げられた我が国の科学者たちも紹介してください。
[記者]
我が国の科学者の中ではこれまで計4人が名を連ねました。ユ・リョンKAIST教授が新しいナノ物質を合成する「ナノ鋳型合成法」を作り、機能性炭素物質分野を開拓して2014年に我が国から初めて選定され、2017年にはパク・ナムギュ成均館大学教授がペロブスカイトを太陽電池に適用した結果、効率9.7%に500時間安定的に駆動することに成功し2017年に名前が挙がりました。
韓国人ではありませんが、韓国の機関であるIBSに所属するロドニー・ルオフUNIST教授は、炭素基盤物質に対する理解を広げ、大容量エネルギー貯蔵装置の作動メカニズムを究明し、2018年に名前が挙がりました。昨年は故イ・ホワン高麗大学名誉教授が、ハンタンウイルスを世界で初めて発見し、ワクチンまで開発した功労で候補者リストに名前が載りましたが、7月5日に亡くなりました。<中略>
特に、今年は「数学界のノーベル賞」と呼ばれるフィールズ賞をホ・ジュニ米国プリンストン大教授が受けた国家的慶事がありましたが、誰も予想できなかったフィールズ賞受賞のニュースが伝えられたように、今年のノーベル賞のニュースも出てくるか関心を持ってみるのも、来週の発表を見守る時に一つの観戦ポイントと言えます。
全文(韓国語)はこちら
https://science.ytn.co.kr/program/program_view.php?s_mcd=0082&s_hcd=0032&key=202209291648597596
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