イランの新聞に、韓国船舶のホルムズ海峡通行を遮断して韓国の銀行に凍結されているイランの資産を返してもらうべきと主張するコラムが掲載されたことについて、外交部は18日にイラン政府に抗議したのに続き、対策づくりに乗り出しました。
イランの保守系新聞は現地時間の17日、「韓国の銀行に凍結されているイランの資産70億ドルを返してもらうまで、ホルムズ海峡で韓国船舶の通行を許してはならない」とするコラムを掲載しました。
これを受けて、外交部の余承培(ヨ・スンベ)次官補は18日、韓国駐在のシャベスタリ・イラン大使を呼んで抗議し、シャベスタリ大使はイラン政府の立場ではないことを強調しました。
しかし、外交部はイランが実際に行動に出る可能性があるとみて、コラムの内容をアメリカ当局と共有する一方、国際紛争を扱う国際非政府組織(NGO)の国際危機グループ(ICG)に所属するイラン専門家を招待し、対策を議論しました。
イランは去年1月、ホルムズ海峡近くを航行していた韓国船籍の石油タンカーをだ捕して3か月間拘束し、その理由として、タンカーが海洋汚染を引き起こしたためとしていましたが、韓国側ではアメリカの制裁によって韓国の銀行で凍結された資金を取り返すための圧力との見方が強くなっていました。
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http://world.kbs.co.kr/service/news_view.htm?lang=j&Seq_Code=82104