米紙ロサンゼルス・タイムズは3日、筆者の視点に基づいた論考などの記事について、人工知能(AI)で政治的な偏りを分析して表示する機能をデジタル版で始めた。ただ、人間がチェックせずにAIによる分析を活用する手法に、記者から反発の声が上がっている。
通常の記事と区別するため、筆者の見解に基づいた記事に「Voices(ボイシーズ)」とラベルづけする運用を始めた。その一部の記事について、「Insights(インサイツ)」と呼ばれるAI機能が「右寄り」「左寄り」などと政治的な偏りを分析して表示する。
たとえば、「トランプ、共和党、DOGE(政府効率化省)が社会保障への攻撃を始めた。今こそ心配すべきだ」という見出しの記事では、「インサイツ」のボタンを押すと、「中道左派の視点に沿った記事」と表示された。米新興企業パープレキシティのAI検索技術を使い、記事の要約や「異なる視点」として当該記事と違う視点の記事も示される。
https://www.asahi.com/sp/articles/AST3522FHT35UHBI00VM.html
