当初、政府はワクチン接種率が高まれば「ウィズコロナ」が可能だと主張した。ところが80%がワクチン接種を完了した現在はどうか。性急に防疫を緩和した後、パンデミックがさらに深刻になった。オミクロン株までが重なり、将来が不透明だ。
一方、日本は一日の感染者数が100人台にすぎない。数日間、死者も出なかった。
◆高い韓国の致命率
他国の状況と比較しても同じだ。6日のアワー・ワールド・イン・データの資料を見ると、韓国の致命率は1.46%で世界平均より高く、ドイツ、日本、シンガポールと比べてはるかに深刻だ。特に英国より4倍以上も高い。BTSのコンサートに5万人が集まった米国も韓国より致命率が低い。いったい何が問題か。
原因は2つある。それは高齢層の突破型(ブレイクスルー)感染と病床不足だ。高齢患者が適時に治療を受けることができないのだ。おそらく初期のワクチン不足事態が主な原因とみられる。韓国は初期にワクチンが不足し、1・2回目の接種期間を延期した。ワクチンの種類も影響を及ぼした。
2つ目の問題は病床の確保だ。政府は感染者急増を予想した。その代わり重症者管理を核心とした。しかし結果はまともに対応できなかった。首都圏の重症者病床の稼働率は90%に達する。病床がなく救急車を乗り換えて待機しているのが実情だ。コロナでない他の危急患者は病床の配分を受けるのも難しい状態だ。
中央日報日本語版2021.12.11 10:15
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