豪 南太平洋の携帯電話事業を買収 中国の影響力拡大阻止か
オーストラリアの大手通信会社はオーストラリア政府と共同で、南太平洋の携帯電話の事業を買収すると発表しました。
この事業については中国企業が関心を示していたと報じられていて、地元メディアは中国の影響力拡大を阻止するための動きだという見方を伝えています。
ジャマイカに拠点を置く携帯電話会社「デジセル・グループ」がパプアニューギニアやナウルなど南太平洋の島しょ国で展開する事業について、オーストラリアの大手通信会社「テルストラ」は25日、オーストラリア政府と共同で買収すると発表しました。
それによりますと、買収額は16億ドル、日本円にして1800億円余りで、このうち8割以上の13億3000万ドルをオーストラリア政府が支出するということです。
テルストラのペンCEOは「地域で私たちの存在感を高めるための魅力的ですばらしいビジネスチャンスだ」と意義を強調しました。
またオーストラリアのペイン外相らは「太平洋地域の経済成長のために不可欠な、安全で信頼できるインフラの発展に向け、オーストラリアは支援を続ける」との声明を発表しました。
太平洋地域では中国が巨額な支援や投資で影響力を強めていて、この事業についても中国企業が関心を示していたと報じられていました。
オーストラリアのメディアは中国の影響力拡大を阻止するための動きだとの見方を伝えています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211025/k10013320541000.html