ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、タイのウクライナ大使館には、ウクライナに渡航しロシア軍と戦うことを希望する人たちからの問い合わせが相次いでいます。
タイの首都バンコクにあるウクライナ大使館は、先月27日、大使館のSNSに「外国人もウクライナの領土を守る部隊に参加して戦うことができる」などとして、ロシア軍と戦う外国人の部隊への参加を呼びかけるメッセージを英語で掲載しました。
ウクライナ大使館の関係者によりますと、これまでに電話やメールなどで部隊に参加したいという問い合わせが多く寄せられていて、大使館には2日も午前中から参加の条件などを確認するため、かつてタイ軍に所属していた人たちなどが相次いで訪れていました。
かつてタイ軍に所属し、現在は民間企業で警備員として働いているという27歳のタイ人の男性は「ロシアの侵攻によってウクライナの家族が離れ離れになっている状況を知り、志願した。ウクライナの人たちは自分の国を守るために戦っているが、私も戦う機会をもらえれば、どんなことでもしたい」と話していました。
一方、タイ政府は、ウクライナへの不要不急の渡航を控えるよう呼びかけていて、自国民を隣国のポーランドなどを経由して避難させる措置を取っています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220302/k10013510861000.html