440億円稼いだスニーカー王、その転落
希少な限定品の転売で築いたぜいたくなライフスタイル、達成不可能な受注を抱えて崩壊
スニーカー狂を自称する人たちがインターネットで販売される限定品の価格をつり上げたことで、起業家精神にあふれた多くの子どもや大人たちが大きな利益を上げている。
マイケル・マレクザデ氏(39)は9年間で米国のスニーカーセレブになった。希少価値とクールさを元に価格が高騰するスニーカー転売市場で3億ドル(約440億円)以上を稼いだ。<中略>
数カ月後、米連邦検察は2人を銀行詐欺、マレクザデ氏を電信送金詐欺とマネーロンダリング(資金洗浄)の容疑で起訴した。顧客らは、届かなかった靴のために何百万ドルも支払ったと主張。裁判所が任命した管財人は、同氏の会社に残っている在庫を整理している。
検察によると、マレクザデ氏は昨年初め、「エアジョーダン11クールグレー」が店頭に並ぶ数カ月前に約60万足を受注し、7000万ドル以上の利益を得た。同氏はスニーカーを1足115~200ドルで販売し、希望小売価格の225ドル前後より安く設定していたという。
マレクザデ氏が手に入れることができたのは、わずか6000足だった。
同氏はすべての注文を満たすことができないと知りながら、顧客から先行予約の資金を集めたと検察は主張している。少なくとも2020年以降、予約金のうち1000万ドル以上が時計・毛皮・ハンドバッグなどの高級品に使われたという。
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https://jp.wsj.com/articles/the-300-million-sneaker-king-comes-undone-11668045387




