【リビウ(ウクライナ西部)=上地洋実、ワシントン=田島大志】ロシア軍の支援を受けるウクライナ東部ドネツク州の親露派武装集団トップは28日、軍事作戦が5月中旬以降も続き、長期化するとの見通しを明らかにした。露軍は28日、国連のアントニオ・グテレス事務総長が訪問していた首都キーウ(キエフ)中心部をミサイルで攻撃した。
タス通信によると、武装集団トップは、5月9日の旧ソ連による対独戦勝記念日の軍事パレードについて、ドネツク州内では実施せず、「全州を制圧するまで延期する」と述べた。プーチン政権が特に重視する戦勝記念日までに、制圧作戦が完了しないとの認識を示した発言だ。
露軍などはドネツク、ルハンスク(ルガンスク)両州を指すドンバス地方の全域制圧を目指しているが、米国防総省高官は28日、「1日に数キロ・メートルしか前進できていない」と分析した。
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