こうした動画が拡散されたことで、SNSでは「もう回転寿司って形態が厳しいな」「回転レーンいらない…」といった声が広がっている。被害を受けた大手3社は、「回転レーン」での提供についてどのように考えているのか。
取材に対し、くら寿司の広報担当者は、寿司に設けたカバーの仕組みを改良することで、回転レーンを存続させる見込みだと明かした。
くら寿司では2011年に寿司の上に被せるカバーを導入している。このカバーにはICタグが取り付けられ、レーン上の商品の時間を管理するなどの仕組みが設けられている。
「品質管理や最適な商品提供のために、お寿司のカバーでお客様がお寿司を手にしたという情報を得ています。逆にこの仕組みでお客様がレーンに寿司を戻すことを検知することが可能ですので、そのシステムの改修を急ぎで進めています」
広報担当者は、「回転寿司ならではの楽しみ方を提供し続けたい」と述べる。
はま寿司は以前から撤廃進む
取材に対し、はま寿司の広報担当者は、迷惑行為が話題になる以前から回転レーンの撤廃を進めていると述べる。
はま寿司では、タブレットで注文した商品を客の席に高速で運ぶ「ストレートレーン」を導入している。新型コロナウイルス感染症拡大以前から、一部店舗で回転レーンを撤廃し、
「現在はま寿司ではストレートレーンが全体の9割導入されており、ゆっくり回るレーンは残り1割と非常に少ないです。約1割に関しても可能な限りすべてストレートレーンに切り替えていく方針です」
スシローについては30日ごろから、回転レーンでの提供を控えているのではないかとツイッターで話題になった。複数の投稿によれば、一部店舗で次のようなポップが回転レーンを流れていたという。
「ただ今、レーンでのおすし提供を控えております。タッチパネルからご注文ください」
取材に対し、スシローを展開するFOOD & LIFE COMPANIESの広報担当者はSNSでの推測を否定する。
スシローは検討中
スシローの広報担当者は以前から使用しているポップであるとし、回転レーンでの提供の継続については検討中だという。
「こちらのレーン上に流すPOPは、今回の事案の発生以前から店舗で使用しているものです。使用目的は、お客さまの少ない時間帯に効率化のためにレーンにおすしを流しておらず、ご注文いただきたい旨をお客さまへアナウンスするためです」
ポップの利用は各店舗に判断を任せているという。
回転レーンの継続含め、今後の提供方法については「現在具体的に決まったものはございませんが、検討していこうと考えております」との回答にとどまった。
全文はこちら
https://news.yahoo.co.jp/articles/88616334a1fc8220640220be80990c9ace4737b2