コラム:東欧で反中機運、対ロ姿勢が一帯一路にダメージ
[香港 3日 ロイター BREAKINGVIEWS] – ロシアは中国が築こうとしているものをぶち壊している。中国は巨大経済圏構想「一帯一路」の下、東欧地域で貿易や投資、ハイテクなどの分野の関係構築を進めている。しかしプーチン大統領のウクライナ侵攻への批判を避け、国内の反ロシア論を抑えつけたため、多くの東欧諸国が中国から距離を取りつつある。
ウクライナはロシアと欧州諸国を結ぶ鉄道、道路、エネルギーパイプラインの要衝に位置する。2017年に習近平国家主席の看板政策である「一帯一路」に加わり、以来、中国企業がウクライナの港湾や地下鉄の整備事業を担ってきた。さらに20年には首都キエフが中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)との間で了解覚書に調印したが、この時米国はファーウェイを世界の通信市場から締め出そうとしていた。
人口4400万人のウクライナは、スマートフォンメーカーの小米科技(シャオミ)など中国企業にとって魅力的な市場で、農産物の重要な供給源でもある。中国が21年に輸入したトウモロコシは30%がウクライナ産だ。
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https://jp.reuters.com/article/breakingviews-china-russia-idJPKCN2L109C