人事院は10日、国家公務員採用試験を見直すための具体策を盛り込んだ昨年度の年次報告書を国会と内閣に提出した。優秀な人材確保に向け、民間企業の採用面接の解禁時期に合わせ、春に実施する総合職の試験を1カ月程度前倒しすることを検討する。
国家公務員の志望者は、長時間労働への不安などから減少傾向が続く。今年度春の中央省庁で「キャリア」と呼ばれる総合職試験の申込者数は1万5330人。10年前の3分の2程度に落ち込んでいる。
こうした事態を受け、人事院は今年度中に採用試験を見直す方針。現在、志望者は4月下旬~6月上旬に筆記試験や面接を受け、合格者は6月下旬に「官庁訪問」と呼ばれる採用面接に臨む。一方、民間企業の採用面接の解禁日は6月1日のため、それに合わせるには試験を1カ月程度前倒しする必要があるという。
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