1:名無しさん




那覇空港では、需要増に伴う容量の限界や航空自衛隊戦闘機のスクランブル発進との競合といった事情から、滑走路上で事故が起きた際に他県との陸上交通手段を持たない沖縄県全体の交通に深刻な影響を与える恐れが指摘されていた。このため、並行滑走路の増設工事が実施された。

国土交通省は2008年1月25日までに正式に増設の方針を決定。2012年9月には滑走路増設事業の環境影響評価準備書が提出されたが、普天間基地移設問題のように埋め立てに反対する動きはほとんど見られなかった。

計画では、滑走路間隔1,310m(オープンパラレル)、増設滑走路長2,700m、公有水面の埋立て約160ha、総事業費1,816億円が盛り込まれた。2014年1月に着工し、同年3月1日に起工式が行われ、2019年12月に工事が完成。翌2020年3月26日から供用が開始された。

なお、那覇空港構想・施設計画検討協議会事務局が平成21年8月にまとめた報告によれば、平行滑走路2本体制の場合、一般的にはターミナルに近い滑走路を離陸専用、遠い滑走路を着陸専用にする運用が想定されている。しかし、第2滑走路は北端でしか空港施設と接続していないため、南向き運用時に着陸機を第2滑走路に降ろすと、着陸後に折り返して地上走行する必要があり、約6分の余分な時間がかかるとされる。

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