「なぜなのか」動物園で珍現象 希少な魚が謎の急繁殖 7匹→203匹 担当者も首ひねる
京都市動物園(左京区)が飼育繁殖に取り組んでいる希少淡水魚「イチモンジタナゴ」が、近年著しい繁殖数を誇っている。長らく2桁台で推移していたが、3年前から稚魚が急増し、昨年初めて200匹を超えた。琵琶湖博物館(滋賀県草津市)から受けたある助言が奏功した可能性はあるが、生態は謎が多く飼育担当者は「なぜ増えたのか…」と首をかしげる。
もう一つの要因として考えられるのが、繁殖について相談をしている琵琶湖博物館からの助言だ。「繁殖の準備を早めてみては」との提案を受け、22年から従来より1カ月早い3月に水槽の準備を開始し、産卵に影響する猛暑と産卵のピークが重なるのを避けた。
担当する種の保存展示課の櫻井ひかりさん(27)は「さまざまな理由が考えられ、何が良かったのかよく分からない。今年も繁殖数が多いかは予測できない」としつつ「データを重ねていき再現性のある取り組みにできたら」と話していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a4885f71cb4508d7949027f0ded39f7baf1a01e